アップダウン禁止が英語音声の基本

投稿日:2010年7月15日

初級コ-スは全部で12レッスンあります。中頃から文章に入りますがポイントの一つは、目に入ってくる文字を平らに、アップダウンしないで発音することです。別の言い方をすると、大方の受講生はそれまでの英語学習の中で、音読する場合にアップダウン、すなわち上がり下がりをつけて読む癖がついています。

 

英語の文章の音調は、強弱のリズム(ストレス)が中心で成り立ちます。疑問文などで、語尾が上がることはありますが、文の途中でむやみに上がったり下がったりは普通しません。上下する場合は、何か特別の意図があると考えられます。

 

アップダウンとは何か、具体的に次の文で見てみましょう。

 

“The aeroplane and the radio have brought us closer together.”

 

これは、チャップリンの「独裁者」の映画に出てくるスピ-チの一文で、初級の訓練に使います。多くの受講生の傾向として見られるのは、主語のaeroplaneとradioで、下線部分の音声が上がることです。訓練ではそれをトレ-ナ-が指摘し、受講生はひたすら平板に読み進むよう練習します。

 

この下線部分で音が上がったときに、もしそれを放置するとどうなるでしょうか。これまでの私たちの経験で言えることは、このアップダウンの音調がその後の文章を読み進む中で、間違いなくほぼ一定の間隔で繰り返されます。その結果、英語本来のリズム作りが難しくなります。

 

まずはアップダウン無しで平板に読む、その訓練を徹底して行います。

<ナガちゃん>