一生もの

投稿日:2016年8月1日

ひたすらネイティブの発音を教本として真似するのではなく、唇や舌といった自らの器官を鍛えてカタカナ音ではない、英語が本来持つ切れ味を備えた音を身に着ける、それが未来塾の手法です。一旦その音作りの基礎ができれば、その技法は、貴方にとって一生の宝物になることでしょう。

英検やTOEICを受験される方が多数いて、英語ができないと就職にも不利といった認識が広く存在するわりには、英語に対する日本人の音感は鈍いと思うのは、わたくしだけでしょうか。年々鈍さが増しているようにすら感じるのです。最近では、特にテレビのコマーシャルなどを見てそのように感じます。例えば、“Be a driver”。この音声がわたくしには気の抜けたビールのように聞こえます。このようなテレビコマーシャルを通じて、日本人の英語耳の感度が更に鈍っていくのではと心配です。

英語は日本人にとって所詮は外国語、カタカナ音で何が悪い、といった声もあるでしょう。また、英語は国際語、訛りを含めていろんな発音があって当たり前とも言えましょう。ただ確かに顔を突き合わせて一対一で会話するような場合は、カタカナ音でも意思疎通は可能でしょう。手振り身振りを含めて、確認の手段がありますので。ところが、多数の人を前に自分の考えを述べる場合、また外交官が国連のような場で、一国の主張を代表して述べるような時、やはり訛りのない明快な音声でスピーチできることが望ましいと考えます。

未来塾の創始者、中津燎子は幸いそのようなニーズに対するメソッドを残してくれました。彼女の一生の異文化対応実績を基に。究極的な目的は、やはり日本人の21世紀国際社会での生き残りだと思います。中津は5年前に他界し、今日のISによるようなテロの混乱などは知りませんが、自らが残した異文化対応訓練メソッドが広く活用されて、何とか世の中自体が良い方向に進むように、あの世から願っていることは間違いありません。

<ナガちゃん>