担当しているトレーナー達が、訓練や日常の中で気づいたことを綴っていきます。
先日、久しぶりにTOEICを受験しました。聞き取れない音は一つもありませんでした。これまで受験用の勉強というものをしたことがなかったのですが、今回は事情があって、長文問題の問題集だけは試験前に一冊取り組みました。
これまでにTOEICは三回受験したことがあります。正確な時期はおぼえていないのですが、最初に受験した時は、まだ未来塾の訓練を受けていない頃でした。確か700点台だった記憶があります。特にリスニング問題で聞き取れない問題が結構ありました。
その後、未来塾に入塾し、毎回訓練中に中津先生やトレーナーたち、他のトレーニーたちの音をひたすら聞き、先生やトレーナーからのコメントを元に、丹念に自分の音を作っていく、というプロセスが初級、中級をとおして2年間続きました。発音にはまだまだ自信が持てませんでしたが、聞き取り力は自分でもかなり進歩している実感がありました。
そこで、再度、力試しにTOEICを受験してみました。今度は860点でした。特に、そのための準備や勉強をしていないのに、思いがけない点数がとれて、自分でもびっくりしました。
上級に進み、後輩たちの音を聞いてコメントを出す立場になりました。自分の音つくりだけの時の数倍の神経を使って、トレーニーたちの音を聴くことになりました。
ふと気付くと、英語のニュースがとてもよく聞こえ、映画も字幕が必要なくなっていました。どれくらい力がついたのか知りたくなり、三度TOEICに挑戦してみました。今度は955点。やった~、と思いました。
前述したように、TOEICの受験用にリスニングの「勉強」をしたことはありません。毎週、未来塾の訓練で耳をきたえ、録音された自分の音、他人の音にひたすら耳を傾け分析し続けた結果です。
さて、今回の結果はどうなるのでしょうか?最初に全て聞き取れた、と申しましたが、実は、一問聞き逃しました。聞き取り能力とは関係がなく、途中、ふと「あ~、まだあるのかぁ」と心がさまよった瞬間がありました。気付くと1問終わっていました。集中力が一瞬とぎれてしまったのです。英語力だけではどうにもならないこともありますね。