担当しているトレーナー達が、訓練や日常の中で気づいたことを綴っていきます。
成人を対象にした週末の異文化対応訓練の他に、今未来塾が取り組んでいるプロジェクトが二つあります。一つは新テキストの出版であり、もう一つは主に企業(人)を対象とした平日の訓練の実施です。前者については、別の機会にご紹介しますが、ここ10年程の実践結果も踏まえ、研修用のテキストとしてだけでなく一般の読み物としての出版を目指しています。
さて、企業向け研修についてですが、今の段階は、如何なる企業に対して、具体的に如何なるニーズに対応できるか検討をしているところです。最も大切なのは、企業といっても数多ありますので、ある企業を例えばA社とすると、A社が社員の方の人材教育として何を求めているか、その具体的なニーズの正確な把握であると思います。
同時に大切なのは、当未来塾が如何なる手助けを企業研修向けとしてできるのか、具体的な術を示すことだと思います。この点に関して、わたくしは次の3点を挙げます。
(1)各社員のコミュニケーション力の向上
肉体訓練を通して発声・発音が良くなる。英語だけでなく母語である日本語の向上も期待できるので、社員同士、取引先、更には客先との意思疎通がはかどり、業務遂行能力が高まる。
(2)各社員の異文化対応力の向上
異質なものを事実として冷静に受け止め、対応方法を練り、行動へと向かう方法をディベート導入訓練により学べる。
(3)社会的な使命貢献に誇りを感じる社員の養成
企業目的の遂行だけでなく、より広い観点から課題を見据え問題解決に取り組む姿勢の大切さを、課題文のプレゼンテーションや意見形成訓練により学べる。
これまで個人に対して、主に発音の向上を目指した訓練を行ってきました。加えてこれからは、企業単位で早急に人材のレベル・アップを図らねばならないという時代のニーズをひしひしと感じます。それに対して、わたくしたちは正面から取り組み、自分たちの社会的使命を果たす道を探っているところです。