ささやきの効果

投稿日:2010年9月29日

ここで言う「ささやき」とは、小声で話すことではなく、息だけを使って話すことと思ってください。それも、かなり強い息を使うとイメージしてください。強さの程度ですが、手のひらを口元にかざすと、そこに貴方の発した息が強く当たって跳ね返る程度のものです。
 
このような強い息だけで、英語の音を次々に発します。試しに、何か文章を読んでみてください。短い会話の文章でも結構です。次に、それを録音してください。録音の機器は、テープ・レコーダーでもMDでも、最新式のICレコーダー等、何でもかまいませんが、条件が一つあります。それは、通常部屋の中で録音されると思いますが、録音機器を貴方から最も遠い所において録音してみてください。
 
実験の結果、再生してみて、息のみの発音状態は如何でしょうか。最初は、何も聞こえないかもしれません。でも、練習を重ねると、少しずつではあっても、息遣いが聞こえて来るはずです。何故このような練習を提案するかですが、それは英語の発声において、息の活用が欠かせないからです。特に子音は息が命です。ところが、日本語を使い慣れている私たち日本人は、声でごまかしている場合がけっこうあるのです。
 
声に頼っていないか、声でごまかしていないか、それを確認するための方法を提案しました。塾の訓練の中でも、よくこの「ささやき」の手法を使って、各受講生に息の存在を確かめてもらいます。かなり有効な手段であり、お勧めです。
 

 <ナガちゃん>