担当しているトレーナー達が、訓練や日常の中で気づいたことを綴っていきます。
単語の音のつなぎ方に続いて、初級コース第5回目のレッスンでは、文章の音のつなぎ方に取り組みます。けれども、その前に、アルファベットが全て終わった後、次のステップ−単語−に移る前にアルファベット5個連結を練習したように、単語でも、次のステップ−文章−に移る前に単語4個連結、というカリキュラムがあります。
例えば、前回、構成している各音のつなぎ方の説明をしたparkという単語を含む、pで始まる単語4個park, pen, pig, potを各単語の間をあけずにつなげていくのです。ポイントは1個の単語の音をつくるときと同じで、スムーズな口形移動と息のコントロールです。注意しなければならないのは、最初のpにアタック[1]をつけ、最後のtに向かって音を下げていくことです。そして、各単語の語尾の音をきちんとつくって次の単語の語頭の音につなげ、parkpenpigpotとあたかも一つの単語のように、一気につくっていきます。
4月から始めて、このくらいの時期になると、子音に息を入れて出すことはずいぶんできてきますが、母音になると、つい日本語音で発音してしまうことがあります。そうすると、とたんに英語としてのリズムが壊れてしまいます。上の例でいえば、pやその他の子音を息をしっかり使って出すと同時に、arやe, i, oの短母音[2]も息を使ってつくります。
単語4個連結の練習が終わると、いよいよ「短文」に取り組みます。このカリキュラムで使用しているのは、”Solomon Grundy”というMother Goose の中のNursery Rhymeです。本来は「わらべ歌」ですが、訓練では、英語の文章のリズムを作る練習に使っています。複数の単語をつないでいくわけですが、単語4個連結のときの機械的な音のつなぎ方と少し違って、語と語の間を畳み込むようにつないでいきます。だからと言って、各音を消してしまうわけではないのです。これは、実際に訓練をしないと、文章でお伝えするのは難しいですね。”Solomon Grundy”の1文、1文は短いですから、一つの息でつなげます。最初の子音にアタックを入れること、また、短母音を決して日本語の母音「ア、イ、ウ、エ、オ」で発音しないことも大切です。
<イノモン>
[1] アタック https://nakatsu-miraijuku.com/diary/32
[2] 短母音は息でつくる https://nakatsu-miraijuku.com/diary/63