担当しているトレーナー達が、訓練や日常の中で気づいたことを綴っていきます。
4月10日(土)に未来塾の2010年度の初級コースが始まりました。
今年は、6名方がご参加くださっています。体験レッスンの記事で「ポンちゃん」がお話ししましたように、未来塾は毎年5名以上の参加をもって開講することにしています。これは、未来塾では、個人訓練ではなく集団訓練を行っているからです。
未来塾が集団訓練をしているのは、音を作っていく訓練の中で、毎回録音して頂く自分自身の音を分析することと同時に、トレーナーや他のトレーニーの音をよく聞いて分析することも訓練の大事な要素になっているからです。英語の明快な音を作る、という目的のために、自分の音も、他人の音も「情報」として、冷静に現状を捉え、必要な改善を加えていく。このような訓練をするうちに、明快な英語の音が作れるようになるとともに、リスニングの力もつき、自他を冷静に分析することにも慣れていくことができます。
とはいえ、私も、未来塾の訓練を受け始めたころは、録音した自分の声を聞くのも苦手でしたし、訓練中はどうしても自分の音を作ることのみに意識が集中して、他の人の音を冷静に聞いている余裕もありませんでした。
それでも、徐々にこの訓練方法に慣れてくると、ふっとした拍子に、他人の出す音に対して「今のは息が出ていた」とか、「今度は音がさがっている」とか聞き取れるようになってきました。他人の音が聞き分けられるようになると、不思議と自分の出す音に対しても、割と冷静に聞いて分析ができるようになっていきました。
今回ご参加の6名のトレーニーの方々も、きっと1回目の訓練は何が何だかわからない、というのが正直な感想だったのではないかと思いますが、トレーナーや一緒に参加されている他のトレーニーの方々をも、いい意味で教材にして、「異文化対応のための英語発音訓練」を楽しんで頂けたら嬉しいな、と思います。
日頃使っていない舌や唇の周りの筋肉を使い、息もたくさん出して頂いたので、きっととてもお疲れだったのではないでしょうか。これから約3カ月、大変ですが、明確な目的をおもちのみなさまですから、きっと前向きに訓練に取り組んでくださることでしょう。
<イノモン>