パブリックスピーキングが苦手。どうしたら人を引きつけるスピーチができる?

投稿日:2012年12月20日

スピーチは、準備をすることができる。

これは会話と大きく違う点です。以下の点を参考に、充分に準備をすれば魅力的なスピーチができます。

・自分の言いたい事をしっかり決める

まず、自分が一番言いたい事は何なのかをしっかりと決めましょう。そして、それを聞き手にわかってもらうために必要な情報を、わかりやすく構成して伝えていきます。

・構成は導入部・メインテーマ・結論とすると分かりやすい

例えば、自己紹介のような場合でも、ただ漫然と「私はこういう者である」と言うより、仮にあなたが3人姉妹の次女だとすると、導入部で家族構成を説明し、「3人姉妹の真中は損することが多い」ということをメインテーマとし、結論で「でも、その悔しさをバネにしぶとく生きていきたい」などと持ってくれば、ずっと印象的な自己紹介になります。

・口頭発表の練習をする

これまでの発音に関するアドバイスを参考に、スピーチの場合は更に音を(特に子音を)クリアにする必要があります。また、表現の工夫も大切です。例えば、代名詞の「I」や「You」が、アルファベットの「i」や「u」と同じではいけません。「I」では、音にあなたの人格が表れ、「You」は聞き手に訴えかける音でなければなりません。
また、息を充分吸って、お腹から声を出します。深く呼吸をすることで気持ちも落ち着きますし、お腹から声を出すことで説得力のあるスピーチになります。スピードは、急ぎすぎないことが大切です。テープにとって、何度も聞き返し工夫をしましょう。

・日頃から、様々なテーマでスピーチ用の原稿を書いてみる

自分の考えを整理し、相手にわかりやすく話す練習にもなるし、会話の時の話題も豊富になります。

・他人のスピーチを参考にする

他人のスピーチも、漫然と聞かずに、良い点、悪い点を分析して参考にすると良いでしょう。

外国語を学ぶということは、自分の中に一つしかなかった母国語での言語習慣に加えて、新たな言語習慣、コミュニケーション方法を身につけることだといえます。それは、新たな物の見方を身につけることでもあり、日本語を見直すことでもあります。日本語の文化には無かったスピーチという言語活動に積極的に挑戦して、ご自分の言語活動の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。

英語をもっと上手に話せるようになりたいのですが、留学など外国で暮らした方がやはり早いですか?

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「はい」とばかりは言えません。
時間とお金をかけて留学しても、日本人とだけつき合い日本語だけで済ます日本人が大勢います。英語の上達よりも、異文化の世界で暮らすストレス(何もかも言語化しないとわかってもらえない等)から逃れ、心理的安定を得る方が優先されるからです。それには母国語でのコミュニケーション世界はとても心地良いものです。そのような状況に陥っては元も子もありません。そこで、留学前に次の3点をすることをお勧めします。

・留学目的についてトコトン考える

日本へ帰国後、どんな仕事に就き、留学成果をどう生かすか等、自ら納得するまで行う。

・西欧型の論理を学んでおく

西欧的思考の典型といえるディベ-トの勉強をおすすめします。私の留学中の事例で、銀行口座の開設に当たり、一人は開けたのに他の一人は拒否されました。理由は、論理立って開設の申し込みができたか否かでした。

・日頃から日本の社会や文化についてよく知り、自分なりの見解をもっておく。

海外では、「日本ってどんな国? あなたは何者?」という質問を必ず受けます。自分自身についてもしっかり分析しておき、聞かれても慌てず答えられる様にしておきましょう。

以上の事前準備をしておけば、ストレスにさらされた際の対処が余裕を持って行えるばかりか、楽しむことも可能です。留学の効果を最大限に得ることができるでしょう。

English-speaking peopleからの電話をとるのに逃げ腰になる。どうしたらいい?

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・「詰め(質問)と確認」をする

まずは相手の話しを聞いて、聞き取れなかったり、意味が分からなかったら、質問しましょう。例えば、「今、何といわれましたか。」「~とはどういう意味ですか。」に相当する簡単な英語表現を用意しておきます。日本人は質問をすること自体、相手に対し失礼と取るむきがありますが、分からない点はその場で質問して話しの内容をクリアにすることが、ビジネスを進めていく上でとても大切なことなのです。

相手の話しの概要が分かったら、必要に応じ、「…は~ということですね。」のように自分の言葉に言い換えて内容の確認をしましょう。このように、「詰め(質問)と確認」をすることで、自分も相手も安心感を増せます。

・固有名詞や数字を確認する場合は特に子音を丁寧につくり、語尾まできちんと発音する

例えば、fourを発音する場合、前述の要領で「F」の音を作り、「ou」はメガフォンのような口形から一息で一瞬に口を窄めて出し、「r」は舌全体に力を入れて喉の奥に向かって巻き上げて音をつくります。これで前置詞の「for」ではなく、数字の「4」が伝わります。
また、「can’t」の語尾のtは舌先を上の歯茎にしっかりと押し付けて息で勢い良く舌をはじいて出します。こうすれば、「can」と間違えられません。

以上のような対策をとれば、英語で電話をするのに逃げ腰でなくなります。

できるだけきれいな発音で話したいと思い、テープ学習をしたり、ネイティブの方に教わったりして努してきたのですが、自分の発音がネイティブの人のそれとは、どうにも違って聞こえて、限界を感じています。何か打開策はあるでしょうか?

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発音の身につけ方に関しては、ネイティブスピーカーの発音をまねることで、間に合う人とそうでない人に二大別できると思います。

前者の学習方法でうまくいった人は、それで充分と信じて疑いませんが、後者の人は永遠に不満足で、自分の能力のなさを責めたりして精神衛生にも悪いですから、別な方法で学習することをお勧めします。

それは、音を「まねる」のではなく、「つくる」という発想で身につける方法です。アルファベットや、th、ch、shなどの音は、それぞれつくり方があります。それを自分の身に覚え込ませることができれば、発音に関してはひとまず自信がつくでしょう。

しかし、スキーや水泳を学ぶ際、いくら本を読んだりビデオを見たりしても上達に限界があるように、発音も自分で実際にやってみなければ修得できません。また、コーチがいれば修得が早いのもスポーツに似ています。手前味噌で大変恐縮なのですが、未来塾では、そのような訓練を行っていますので、試してみてはいかがでしょうか?

自分の受け答えが”Yes”とか”No”だけで終わりがち。 この先へ進むには?

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「なぜyesなのか、noなのか」という理由を整理する。

このような症状で悩んでいる方は、”why?”と尋ねられて答えにつまった経験もあるのではないでしょうか。これには、日本語文化と英語文化の違いが大きく影響しています。

日本語では、話の内容そのものより、相手の気持ちを察したり相手の立場を重んじたりしがちです。発言に対して「なぜ?」としつこく聞いたり聞かれたりする習慣はありません。日本語は、「なぜそう思うのか?」ということが自分の中で整理されていなくても会話が成立しやすいのです。

一方英語では、意見を言う時には必ず理由を述べます。それが身近な話題だろうと時事問題であろうと、です。相手が察して話をつなげてはくれません。

具体的対策として、自分の考えを、まず日本語で整理する習慣をつけてください。言葉で説明できなければ『考えが整理されている』とはいえません。母国語で整理されていない考えを英語で話せるはずがありません。「猫が好き」「なぜ?」、「外国語教育は小学校で始めた方が良い」「なぜ?」と自問自答して、ご自分の意見と理由を声に出したり、紙に書き出してみましょう。これを、「英語ではどう言うか」ということを考えながら続けていけば、ご自分の意見と理由を日本語と英語の両方で言語化できるようになります。

これができれば、”Yes”や”No”と答えた後ですかさず、
” because~”と続けられます。”Why?”に対し、答えにつまることもありません。またそこから会話を更にすすめたり話題を広げることもできるようになれるわけです。

ちゃんと話しているつもりなのに聞きとってくれないのは自分のせい?

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つまり、自分の言ったことを文字にしてみると、文法や用語に問題がないのに、なぜ相手が聞きとってくれないのだろう?ということでしょうか。

考えられる原因を3点挙げて、それぞれ対策を考えましょう。

『声が小さすぎて相手に届いていない。』

普段、声が小さいねと言われる人、よく聞き返される人は、息をたっぷり出して発声できるように、発声訓練やボイストレーニングを受けてみてはいかがでしょうか?一見、英語のスピーキングとは関係ないようですが、これが意外に効果があります。

『 早口過ぎる。』

発音のクリアさが不足していて早口で話すと、相手にはところどころしかわからず、あなたが何をいおうとしているのかつかめません。対策としては、もっとゆっくり話す、特に伝えたい部分は強調する、などはあまりにもあたりまえでしょうか。ひょっとしたら、流暢に英語を話そうとするあまり、相手に伝えるという意識が二の次になってはいませんか?そんな場合は意識を変えない限り直りません。

『発音がクリアでない。』

声のボリュームもスピードも問題ないのに聞き返される、聞き間違えられる、通じたという気がしないなどの場合は、子音のいくつかをクリアに発音することで、かなり改善されます。

まず、日本語には無い英語の音を自分が本当に把握し、身につけているかどうかチェックしてみましょう。例えば、F・V・Lなどです。

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次に、日本語にあるから大丈夫と思っている音も曲者です。例えば、K・M・Nなどです。Catやmilkが通じなかったとか、seventeenと言ったつもりなのにseventyと聞き間違えられたという例もあります。どの音も、日本語の子音に比べ、唇や舌のプレッシャーも息の勢いも、数倍の強さが必要です。

以上、ここに挙げた数個の子音を意識して強く丁寧に発音するだけでも、相手への伝わり方は格段に違ってきます。

外国人の前に出ると、あがったり気後れがしてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

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『あがったり気後れするのはごく当然と考えてみる。』

外国人と英語を使って仕事をしているような人を除き、普通の日本人にとって日本で英語を実際に話す機会はそれ程多くはありません。慣れない事を、初対面の外国人、特に目や髪や皮膚の色が異なり体格の良い人を相手に行うような場合、あがったり気後れするのは当然で、逆にそう考えれば気が楽になります。

『英語は外国語なので程々しかできなくて当然と覚悟を決める。』

あがる大きな原因の一つに、日本人の完璧主義があるのではないでしょうか。「できるだけ語法などの間違いがなくしかも流暢に話したい、それができないと恥ずかしい」といった気持ちです。心構えとしては立派でも、かえってスムーズな口頭での表現を縛ってしまいます。

『相手の外国人が最も求めているのは話の中身であると自覚する。』

繰り返しますが、あなたの英語の完璧さや上手さは求められていません。問題は、何を伝えたいかです。ポイントの絞込みが必要です。いくつかあれば、優先順位をつけてみましょう。

『話しのプロセスを楽しむつもりでやってみる。』

以上、3つの心構えや覚悟を決められれば、課題の半分以上は解決です。あとは語法や流暢さなどをあまり気にせず、話題のポイントを中心に、相手へゆっくり、はっきりとしかも丁寧に伝えることです。具体的に、筋道を立てて話しを展開するよう心がけてください。

以上の対策だけでもかなりリラックスできるはずです。