舌の力

投稿日:2010年5月9日

舌の力とは、正確には舌の根の力のことです。根の力が弱いと、舌の先端で上の前歯の歯茎を強く押すことができません。アルファベット26文字の中で、舌の力が絶対必要なアルファベットは、T、 D、 N、 Lの4つです。TとDでは鋭く、NとLでは粘っこく、舌の先で上歯の根元を押し付ける必要があります。

 

わたくしは未来塾に入る前、こんなにも自分の舌の力が弱いとは思いませんでした。言い換えると、これ程英語が、日本語に比べ、舌の力を必要とするとは想像できませんでした。自分の英語を録音し、それを聞くと不満足で、パンチ力が不足しているとは感じていましたが。
 
未来塾の訓練では舌の他に、唇や口輪筋(口の周りの筋肉)の強化を図りますが、舌の根の強化に一番時間が掛かると思います。

初級コ-スが始まると、最初の数回のレッスンで口周りの「基本運動」を行います。5つありますが、5番目が舌(の根)を特に鍛えるためのものです。動作は簡単で、口を開けて舌を前に出し、舌の先を上にあげ、次に下にさげ、最後に中に引っ込めるだけです。
但しポイントが3つあります。

 

(1) 全ての動作にメリハリをつける。
(2) 舌を出す際、全体に力を込め、真っ直ぐ前に出す(舌先はピンと伸びてい ること、形は三角形に近くなる)。
(3) 出した舌を下の歯で支えない(支えると舌の根を鍛えられない)。

 

この舌出し運動を一度に2~3回、一日最低一回は行います。このとき鏡を見ながら行うと効果的です。(1)~(3)が出来ているか自己チェックができますので。練習の際の注意事項として、いちどきに何回も繰り返さないこと。何回もやると、舌が腫れ上がる恐れもあります。
要は焦らずに、毎日徐々に舌力の強化を図る以外ありません。年齢などによる個人差は当然ありますが、毎日練習して一年程立つと、当初に比べて誰でもそれなりの成果を必ず享受できるようになるはずです。
ちなみに、40才代で始めたわたくしの場合、T、 D、 N、 Lに鋭さが出てきたと実感したのは半年を越える頃でした。

<ナガちゃん>