パブリックスピーキングが苦手。どうしたら人を引きつけるスピーチができる?

スピーチは、準備をすることができる。

これは会話と大きく違う点です。以下の点を参考に、充分に準備をすれば魅力的なスピーチができます。

・自分の言いたい事をしっかり決める

まず、自分が一番言いたい事は何なのかをしっかりと決めましょう。そして、それを聞き手にわかってもらうために必要な情報を、わかりやすく構成して伝えていきます。

・構成は導入部・メインテーマ・結論とすると分かりやすい

例えば、自己紹介のような場合でも、ただ漫然と「私はこういう者である」と言うより、仮にあなたが3人姉妹の次女だとすると、導入部で家族構成を説明し、「3人姉妹の真中は損することが多い」ということをメインテーマとし、結論で「でも、その悔しさをバネにしぶとく生きていきたい」などと持ってくれば、ずっと印象的な自己紹介になります。

・口頭発表の練習をする

これまでの発音に関するアドバイスを参考に、スピーチの場合は更に音を(特に子音を)クリアにする必要があります。また、表現の工夫も大切です。例えば、代名詞の「I」や「You」が、アルファベットの「i」や「u」と同じではいけません。「I」では、音にあなたの人格が表れ、「You」は聞き手に訴えかける音でなければなりません。
また、息を充分吸って、お腹から声を出します。深く呼吸をすることで気持ちも落ち着きますし、お腹から声を出すことで説得力のあるスピーチになります。スピードは、急ぎすぎないことが大切です。テープにとって、何度も聞き返し工夫をしましょう。

・日頃から、様々なテーマでスピーチ用の原稿を書いてみる

自分の考えを整理し、相手にわかりやすく話す練習にもなるし、会話の時の話題も豊富になります。

・他人のスピーチを参考にする

他人のスピーチも、漫然と聞かずに、良い点、悪い点を分析して参考にすると良いでしょう。

外国語を学ぶということは、自分の中に一つしかなかった母国語での言語習慣に加えて、新たな言語習慣、コミュニケーション方法を身につけることだといえます。それは、新たな物の見方を身につけることでもあり、日本語を見直すことでもあります。日本語の文化には無かったスピーチという言語活動に積極的に挑戦して、ご自分の言語活動の可能性を広げてみてはいかがでしょうか。

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