明快な発音

投稿日:2010年8月17日

未来塾は明快な英語の発音修得を目指します。そもそも「明快な発音」とは何か、少し考えてみます。わたくしは、聞き手にとって「聞き取りやすく、理解しやすい音作り」と言い換えられると思います。「カタカナ音では駄目」との注釈も必要です。カタカナ音では余りにも聞き手の持ち出しが大きく、理解しづらいと考えるからです。
      
明快な英語の発音に欠かせないのは、まず子音の強さです。息と唇や舌による破裂作りができること。そのために唇や舌、それに口周りの筋肉強化を訓練します。もう一つ大切なのは、音を消さずに出すことです。次の例文が訓練用テキストに載っています。
       
 “Mr. Tittlebet, why don’t you pick it up and put it back right away.”
(文中のTの音を決して消さず、曖昧にせず、明快に発音すること)
 
よくある例として、単語Littleのttl辺りの音は、会話などでは消されがちです。しかし、公式の場で発言するようなときは「音を消さずに、はっきり作る」必要があります。それが聞き手への配慮であり、自分の発言を聞いていただく条件とも言えます。
 
明快な発音を身につける上で大切な基本姿勢として、次の二つを挙げたいと思います。
(1) 自己の音声の客観的分析に怠りないこと。自分の音が聞き手にどのように届いているか、常に分析し把握する姿勢。
(2) 明快な音作りに労力を惜しまないこと。言葉を発する際に、口をきちんと開き、舌や唇を動かし、相手に音を丁寧に届けるという姿勢。
 
明快な音声で思い出すのは、故レ-ガン米国大統領です。ごく自然に語りかける、聞きやすい音声が今でも耳に残ります。また、少し最近では、英国の元首相ブレア氏、それに現米国務長官のクリントン夫人です。クリントンさんがNY市長を辞め、米大統領選挙へ出馬表明したときの「明快で」しかも「力強い」音声は、とても自信に満ちていました。
日本人で誰かいないか頭を巡らせましたが、思い浮かびません。
 

  <ナガちゃん>